日本のパスポートは世界でどれくらい強い？

コンサルタント会社のヘンリー・アンド・パートナーズ（Henley and Partners）が発表している「世界パスポートランキング」によりと、日本のパスポートはどれくらい強いのでしょう？

もともと、パスポートの強さってなんでしょう？　それは、ある国のパスポートを持っている人が、ビザなしで全218カ国・地域のうち何カ国・地域に入れるかをその国のスコアとして、高い国から順位をつけているものなんです。

2016年の日本のランキングは5位となっています。ちなみにTOP10を挙げると

1位　ドイツビザなしで入国可能：177か国
2位　スウェーデンビザなしで入国可能：176か国
3位　イギリス、フィンランド、フランス、イタリア、スペインビザなしで入国可能：175か国
4位(8)　ベルギー、デンマーク、オランダ、アメリカ合衆国ビザなしで入国可能：174か国
5位(12)　日本、オーストリア、シンガポールビザなしで入国可能：173か国
6位(15)　カナダ、アイルランド、韓国、スイス、ルクセンブルク、ノルウェー、ポルトガルビザなしで入国可能：172か国
7位(22)　ギリシャ、ニュージーランドビザなしで入国可能：171か国
8位(24)　オーストラリアビザなしで入国可能：169か国
9位(25)　マルタビザなしで入国可能：168か国
10位(26)　ハンガリー、チェコ共和国、アイスランドビザなしで入国可能：167か国

これは強さの順位なので、同一順位に複数の国があります。なので日本は実質12～14番目の強さの国ということになります。でも1位のドイツがビザなしで入国可能な国は177か国に対して日本は173か国なので、その差は4カ国しかありません。ビザ免除の措置には国同士の外交関係が反映されるので、ビザ免除の国が多いということは、より外交関係が広いということになるようです。

ただ、パスポートの強さからすると、ビザなしで入国可能な国が多い方が強いとは一概にいえないようです。それは、ビザ申請時にかかる費用が国によって違うからです。特にアジアの国では日本国籍の人の査証申請費用はかなり安くなっています。1位のドイツと比べると半額以下の国だってあるくらいです。費用を考えると日本はもっと順位が上なのかも知れません！

日本国籍の人が観光で入国するときにビザが必要な国はどこでしょう？

アジアではカンボジア、北朝鮮など9か国でビザが必要、13か国で不要。

中近東ではオマーン、方ールなど11か国でビザが必要、3か国で不要。

アフリカでは33か国でビザが必要、南アフリカなど5か国が不要。

ヨーロッパではロシア連邦など7か国でビザが必要、48か国で不要。

南北アメリカではブラジルでビザが必要、28か国で不要。

オセアニアではナウルでビザが必要、15か国で不要。

（アメリカ、カナダ、オーストラリアのうようにビザが不要でもESTA登録が必要国もあります）

こう見ると、まだビザが必要な国って多いですね！

みなさん御存じでしょうが、日本のパスポートには基本的に2種類あります、有効期限が5年なら紺色、10年なら赤色です。私が最初に取得したのは10年の赤でした。あるとき5年の紺色をみたとき「かっ、かっこいい！」と思わず思ってしまったのです。海外のパスポート事情はわかりませんが、確かに知人のアメリカ人とオーストラリア人のパスポートも紺色です。5年毎の更新は手間もかかるし費用も高めになるのですが、5年のパスポートを持つようにしています。