今日12月21日は冬至です、そうです1年の中で昼が1番短く夜が1番長い日です。太陽の位置が1年で最も低くなる日で、日照時間が最も短いです。昼が1番長く夜が1番短い日である夏至(6月21日ごろ)と日照時間を比べると、東京で約4時間40分もの差があります。
冬至の日は、日の出・日の入りの位置が最も南寄りになり、太陽の南中高度が最も低くなります。東京の夏至の南中高度は78度近くなのに対し、冬至の日は11時39分に30度9分。午前中のうちに南中に達するので、昼休みに外に出ると、すでに太陽は傾き始めている状態です。「夜が長くて昼が最も短い日」が実感できますね。
なので、「冬至の日は、日の出が最も遅くて、日の入りが最も早い」と思い込んでいる人が多いです。職場で聞いてみると、聞いた人全員がそう答えたほどです。
じゃあ実際はどうなっているかというと、1年で最も日没が早いのは11月29日~12月13日の約半月間日没の時刻が午後4時28分と、最も早くなっています(東京での話、その日の根室は3時42分の日没です!)。
11月下旬にかけてどんどん日没の時間が早くなっていくので「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」と言われるのですね。
日の出の時刻はどうかというと、日の出が一番遅いのは1月の上旬で、東京では6時51分になります。ということで、日の入りは冬至より前でピークを迎え、日の出は冬至より後にピークが来るのです。そのバランスのなかで、冬至の日が「夜が最も長くて昼が最も短い日」になるのです。
冬至と夏至の日時は日本全国共通なのですが、その時間差は北へいくほど大きくなります。冬至と夏至の昼の時間を比べてみると、北緯26度の那覇は夏至より冬至の方が3時間短いのに対して、北緯35度の東京は5時間短く、北緯43度の札幌はなんと那覇の倍の6時間も短いのです。北に行けば行くほど太陽の高度が低いので光も弱く、陽の照る時間も短い、これじゃ寒いのはあたりまえですね。
冬至というと、柚子湯につかってかぼちゃを食べるという風習がありますが、みなさん食べられました? 子供のころ行っていた銭湯では、柚子を輪切りや半分にカットしてガーゼの袋に入れたやつが湯に浸かっていました。柚子丸ごと湯船にっていうのは記憶にないです。
柚子湯もかぼちゃも色々な理由があるようですが、今日は触れないでおきましょう! そうそう、クリスマスのルーツは冬至にある? らしいです。キリストの生誕は厩の中となっていますが、冬至の時期に暖房の無い厩で出産するなどあり得ないことで、実際は4月じゃないかという説もあるようです。冬至を境に太陽が復活していくことから、太陽の復活を祝う古代ヨーロッパの祝祭とキリストの生誕が結びついたもので、たまたまその年の冬至が12月25日だったため、その日を生誕の日(クリスマス)にしたというのです。
ほんまかいな? というのが率直な感想です(笑)。
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