村民・町民・市民

行政区分の村に暮らす人が村民、町に暮らす人が町民、市に暮らす人が市民。単純なことですが、ただそれだけのことです。
だけど「一般市民」に使われるときの”市民”は、行政区分の市に暮らしている人でなくても使われます。この場合の市民とは市に暮らしているという意味ではなく、英語の「citizen(公民、国民、人民、民間人、一般人、住民)」に近い意味だと思います。

村民と町民はどちらも、村や町に暮らしている人を指しますが、江戸時代に都市に居住していた職人、商人を指すときは「町人(ちょうにん)」といいます。「町民」とは言わないのはなぜなんでしょうね?
村民の場合は、「村人」とはあまり言わないですが、テレビ番組「所さんのダーツの・・・」では、第一村人(むらびと)発見! とか第一町人(まちびと)発見! のように、独自の表現をしているのが面白いですね!
人間にランクはないのですが、村民<町民<市民 のように村民より町民が、町民より市民が”うえ”みたいな風潮があるのは事実ですね。私は村民なので、日本国民で一番下のランクということになります(笑)。

しかし、なんで行政の規模によって市・町・村と名前を分ける必要があったのですかね。住んでいる行政単位で都会か田舎かを判断するためですかね? 不思議なことですがこの区分は世界でも同様に行われているところをみると、私には計り知れないなにかが、たぶん、あるのでしょう。

市民・町民・村民以外にも「人々」を表わす言葉は、「国民」「公民」「国民」「臣民」「人民」「民衆」などの呼び方がありあます。

国民とはその国を構成する人々であり、その中で政治に参加できる人を公民といいます。君主国に於いて君主に支配される者を特に臣民といい、国のなかで特別な政治的権限を持たないただの人のことを人民といいます。

同じ人間を表わす言葉でも、いろいろ立場の違いで表現がこんなにもあるのですね。だけど、私の一番好きな表現はやっぱり「民衆」ですね。「国家・社会を形づくっている一般の人々」ということですが、そうなんです、我々は「一般の人々」なんですね。主権在民の民主主義の国では、主役を演じるのが一般の人々である「民衆」なんです。支配する側でもなく、される側でもない「一般の人々」。いい言葉ですね! これからは自分達のことを「村民」と呼ばずに「民衆」と呼びましょう!

 


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投稿者: じやお

田舎暮らしを始めて25年、田舎暮らし最高!

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