お盆の風習いろいろ

私は東京生まれの東京育ちですので、お盆といっても特別な風習は特に知らないで育ちました。特に我が家は、私が子供の頃に亡くなった家族もいなかったので、特にお盆に何をやったという記憶はないです。ただ、ご近所で玄関先で迎え火を焚いているのを見た事があるくらいでした。

さて、長生村に越してきてのお盆は、見るのも聴くのも珍しいものばかり。越してきた最初のお盆で見てしまいました。盆の入りの夕方、車で走っていると墓場まで歩いて行く人々が・・・。手には提灯を持っています。そしてお墓にはこの時期だけに設置される提灯のようなもの(我が家ではキョンシー提灯と呼んでいますが正式の呼び名は知りません)に火が入っています。そしてお墓から出てきた人の恰好が変なのです。そう、ご先祖様を家までおぶってお迎えしているのですね。そして、お墓から家までの曲がり角には、竹を割って紙をかぶせて提灯にみたてたものが立っています。20数年前は、そういう光景を良く目にしましたが、最近ではそこまでやっていらっしゃる方はあまりいないようです。お墓と家が程良く近い距離にあるからできることですよね。

これは最近気がついたことなのですが、ここ九十九里地方のスーパーやコンビニでも、レジの近くに「諷誦代」と書いてあるポチ袋が置いてあるのです。なんだろうと思って店員さんに、これはなんと読むのですか?と聞いてしまいました。その答えは「知りません」でした。そんなに若い店員さんじゃなかったのですが、知らないようです。これは、九十九里地方だけに残る風習だそうです。「諷誦」はふじとよむそうで、新盆の供養に経文などを、節をつけて暗誦されたものを呼ぶそうです。なので「諷誦代」と書いてあるポチ袋は、簡単に言えば読経代を入れる袋(違ってたらごめんなさい)のことなんでしょうか?店員さんも知らないくらい、すたれてしまった風習なのでしょうか? お盆の風習は、地方毎に独特なものが多いですが、今まで書いてきたことは、私にも見える部分ですが、他所者には見えないことって多いんではないでしょうか。

スーパーに言って気がつくのですが、普段は売らないのにこの時期と暮れになると予約までとる商品があります。それはオードブル盛り合わせです。実家に帰ってくる子供や孫達と酒盛りするためのオードブルと思われます。最近では手作りの料理よりもお店で作ったものの方が喜ばれるでしょうか? お袋の味を懐かしんで、とかはないのですかね? なにか風情が失われていくようで淋しいですね。


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投稿者: じやお

田舎暮らしを始めて25年、田舎暮らし最高!

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