長生村のおと

人が暮らす街にはその街の音が、人が働く街にもその街の音が、私が住む長生村にも長生村の音があるのです。

長生村の音のメインはなんといっても潮騒。そう、海岸に打ち寄せる波の音です。我が家は海岸から約1.2Kメートルのところにあるのですが、波の音が聞こえる日と聞こえない日があります。当然波が高いときは音も大きいのですが、それだけではなく、やり風向きでしょう。我が家の場所で聞く波の音よりも、あと500メートルばかり海岸に近いところで聞く波の音はかなり大きく迫力があります。わずか500メートルなんですけどね! 季節によっても聞こえ方が違います、夏よりも冬の方が空気が乾燥しているせいかよく聞こえます。

冬の夜には、風向きによって外房線を走る電車の音も聞こえてきます。鉄道の線路は、我が家からだいぶ離れているのですが、それでも聞こえます。これはさすがに冬限定です。大晦日の晩には除夜の鐘の音も聞こえてきます。どこのお寺の鐘なんでしょうか?

春になって田んぼに水がはいると突然始まるのが蛙の合唱です。私たちはだいぶ慣れましたが、都会から来た方はうるさくて眠れないといいます。何でも慣れればなんとも感じなくなるから不思議です。

初夏の早朝、眠りを覚ますような音が聞こええることがあります。農薬の空中散布の音です。以前は有人のヘリコプターで行っていましたが、今はラジコンのヘリコプターです。ラジコンヘリの方が低い高度から農薬を散布できるので、より正確な作業が出来るらしいのですが、高度が低い分騒音はかなり高いです。

夏がまだ終わりきっていない8月下旬には、長生村では稲刈りが行われます。稲刈りをするコンバインの音は当然するのですが、それよりも好きでない音があります。稲刈りをした日の夜は米を乾燥させるのに、一晩じゅう乾燥機を動かします。その音はちょっとうるさいですね。

長生村の音のメインは波の音、それに負けないくらい毎日聞こえてくる音があります。それは空の上から、そう、飛行機の音です。長生村のあたりは、成田空港に離発着する航空機の航路に近いのです(というかほとんど真下です)。それだけでなく、羽田空港に着陸する航空機の航路にもなっているらしく、ちょうど長生村あたりで両航路が交差するようで、結構頻繁に飛んでいます。ただ、空港からはだいぶ距離があるので、高度が高いせいで、音自体はかなりマイルドになっています。毎日深夜の2時ころ、上空を通過する便があります、もちろん高度1万メートルくらいを飛んでいるので、音はかなり小さいです。

長生村で聞こえる音は自然の音から人工的なものまで多彩ですが、騒音が少ないからこそ聞こえる音も結構あると思います。高度1万メートルを飛ぶ飛行機の音なんか、都会では聞こえないでしょうね!


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投稿者: じやお

田舎暮らしを始めて25年、田舎暮らし最高!

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