房総半島を鉄道で旅する場合、房総半島の海側を沿って走るJR「内房線」と「外房線」がメインになる。というか、鉄道はほとんどそれしかない! また、房総半島をぐるっと一周するか、横断する旅も面白いだろう。一周するにしても、横断するにしても、どちらも乗り継がないといけないのは同じ。1975年までは房総半島を一周する列車が走っていた(左回りを急行「なぎさ」、右回りを急行「みさき」)、その後も臨時快速「ぐるり房総号」を運転していた時期があったが、現在は房総半島を一周する列車はない。
まずは一周の旅
房総半島を主に海沿いを走っているのが内房線と外房線。千葉駅を発車した電車が本千葉を過ぎて必ず止まるのが蘇我駅。そう、この駅から内房線と外房線が分かれるのです。内房から廻るのであれば蘇我から内房線の終点安房鴨川まで(119.4km で1490円2時間とちょっと)行って、外房線に乗り換えて千葉を目指せば蘇我(89.5Km 1490円100分から120分)で房総半島一周が達成されます。走行距離も一周200Km越えてます。所要時間も4時間越えるので、連続乗り続けるのは結構きついかも知れません。
大都市近郊区間という特殊な区間のため、最短距離での計算となり、安房鴨川までの運賃は外房線・内房線どちらの利用でも同額になります。
裏技を使えば最短料金で房総半島一周の旅ができます。JRの規則では一定の区間内ならどんなに遠回りをしても、運賃は最短経路で計算する。いわゆる一筆書きルールってやつですね。私の住んでいるところからだと、茂原から八積までの切符を買い、茂原から蘇我まで行き、内房線ー外房線で八積で降りればほぼ一周が190円で済んでしまうってことです。東京からでしたら八丁堀までの140円切符で、東京ー千葉ー成東ー大網ー安房鴨川、内房線で蘇我ー八丁堀というルートでOKなんです。この方法は切符を買った日1日限りなので、日にちをまたがないように注意してください。
次は房総半島横断の旅
房総半島には、半島を横断する小湊鐵道&いすみ鉄道が存在します。JR内房線の五井駅から小湊鐵道で上総中野まで行き、そこでいすみ鉄道に乗り換えればJR外房線の大原までの房総半島横断の旅が完成します。なんといっても東京近郊なのにこれだけの超ローカル線の旅ができる素敵さが人気です。特に菜の花の見頃:3月中旬~4月中旬は最高です。五井から大原までの通しの切符(1700円)を買えば、途中バックさえしなければ何度でも途中下車が可能なのも嬉しいですね。
どうですか、房総半島一周の旅は少ないお金で一日中列車の旅が満喫できます。横断の旅では、のんびりとした癒しの旅が経験できます。是非いらしゃってください。