以前、「村長自慢の尼ヶ台総合公園」ということで、長生村じまんをお伝えしましたが、長生村で誇れるものがもう1つありました。それは、公共下水道があるってことです。
千葉県のホームページによると、千葉県の自治体で下水道事業を行っているのは35市町村あるそうです。
ここで大事なのは35市町村という記述です。35の自治体の1つは村だということです。長生村は県で唯一の村なので、35市町村の内の1つはまぎれもなく「長生村」ということになります。そして、長生郡の町村で下水道事業をおこなっているは長生村だけということです。長生郡内の町を差し置いて下水道事業をおこなっているのです。
長生村では、平成4年度に事業認可を受け、それから下水道の整備が始まりました。我が家の排水が下水道に接続したのは平成9年頃だったと記憶しています。
当時の村長が下水道事業を強力に進めたのですが、「下水道事業はお金がかかるので、浄化槽に対する補助金を支給すればいいのではないか」という意見も多かったようですが、半ば強引に下水道事業を進めた結果、今では大変喜ばれています。
下水道ができるまでは、生活雑排水はそのまま水路から海へと流れていたのです。そのため貴重な観光資源である海の水が汚染されていったのです。海水浴シーズンが始まる前に、千葉県では海水浴場の大腸菌検査を行っていました。見た目は大変きれいなのですが、大腸菌の数は結構多くて、毎年基準すれすれのところで海水浴場をオープンさせていたのです。生活排水がそのまま流れていくので当たり前と言えば当たり前の話ですね。
村内に下水が開通し始めると、水質もだいぶ改善されてきたようです。当時の村長は、先見の明があったということですね。尼ヶ台総合公園もそうですが、前々村長の功績は大きいといったところでしょうか(当時はいろいろ批判もあったようですが)?
排水を下水に接続すると、上水道の使用料に比例して下水道料金がかかってきます。よけいなことをするから余分にお金がかかるといった批判もありましたが、環境問題は最優先で取り組まないと観光事業は成り立ちません。きれいな海があってこその九十九里浜ですからね! 九十九里浜に面した自治体では、まだまだ公共下水道事業(コミュニティ・プラントを除く)を行っているところは少ないです。貴重な観光資源であるきれいな海を守るためにも公共下水道事業を普及してもらいたいものです。
ということで、村なのに町より下水道が完備しているという自慢話しでした!