前回までに、青のり、落花生、玉ねぎ、ながいき葉たまねぎと紹介してきました。長生村のうまいもので外せないのはなんといっても「ながいきトマト」でしょう。九十九里の温暖な海洋性気候と土壌はトマト栽培に適しています。長生村の特産品になっているのは桃太郎などの完熟トマトです。長生村や白子・一宮には一大産地が形成され、身がしまって糖度が高く日保ちの良いブランドトマトは、東京近郊に多く出荷されています。村内の直売所はもちろん、スーパーでも販売されています。店内で「ながいきトマト」と印刷された箱に入っているトマトをみるのは、妙な気分ですね。味は保証しますよ。本当においしいです。他の地域に送るなら、JA長生を利用しましょう。
その他の野菜もきゅうりやナスなど、なんでも「ながいき」がついたブランド野菜として出荷されていますが、はっきり言ってトマト程ではないです!
長生村では、米作りも盛んです。特に最近では、農薬の少ないコメ生産を目指していてアイガモ農法でコシヒカリを栽培しています。田植えをしてから暫くしてアイガモを田へ放すのです。アイガモが田んぼを泳ぎ回って雑草や害虫を食べてくれるので無農薬、牛ふん堆肥を肥料に安全安心なお米ができあがるのです。
南部アイガモ農法研究会では、アイガモのオーナーを募集しています。1口15,000円でアイガモのオーナーになれます。お米を収穫して無事大役を終えたアイガモ君達は、オーナーの元にお肉となって帰ってくるのです。アイガモ農法が定着してくると、カモ肉も名産品になりつつあります。やはり村内で栽培されたソバを使って作られる手打ちそばと組み合わせた「かもそば」が新たらしい名物になりつつあります。テレビでも紹介されていましたが、今一つ知名度が上がっていないようです。
ながいきブランドの農産物としては、「ながいきメロン」や「長生梨」がありますが、生産の中心は一宮町になります。長生村内でも生産されていますがメインは一宮。出荷時期になるとJR上総一宮駅前に直販所が店開きします。しかし、なんといっても美味しいのが畑で完熟したメロンでしょう、出荷できないので畑脇で直販していることがあります。梨の生産も一宮より南側が生産のメインです(もちろん村内でも生産されます)。千葉県は梨の栽培適地で、栽培面積・収穫量・産出額・ともに日本一を誇ります。ちょっと以外でしょ。長生梨・豊水・幸水が主に生産されています。やはり出荷のピーク時はJA長生から毎日出荷されます。こちらで安くて新鮮な梨が購入できます。
以上3回に渡って紹介してきた長生村うまいもん、全て農産物(青のりは違いました)です。海は近いですが、漁港がないので魚は地引でしか採れません。海産物の名物といえば「ながらみ」くらいですかね。