長生村鉄道事情といっても、村内に鉄道といえばJR外房線の八積駅しかありません。八積駅に停車する電車は、外房線各駅停車と京葉線直通(京葉線東京駅を発着し新木場駅・舞浜駅・海浜幕張駅・蘇我駅を経由する直通列車)快速列車が昼間に停車します。総武快速線直通(快速)と京葉線直通の特急「わかしお」は通過してしまいます。八積駅のホームは6両分しかないのです、しかも、ホームの千葉寄り、上総一宮寄りの両側に踏み切りがあるため、ホームの延長はかなりむずかしいようです。
ちょっと、外房線と八積駅の歴史を見てみましょう。
外房線は蘇我駅 – 大網駅間で1896年(明治29年)1月に房総鉄道として開業しました。
翌1897年(明治30年)に上総一ノ宮駅まで延伸されました(1899年に大原まで延伸)。
八積駅は1898年(明治31年)3月25日に岩沼駅として開業しました。その後1915年(大正4年)3月11日、岩沼駅が八積駅に改称となっています。このあたりの経緯はよくわかりません。金田村、信友村、岩沼村、七井土村、水口村、北水口村、藪塚村、宮原村の8村が合併して八積村になったのが1889年(明治22年)ですから、岩沼村が無くなって16年後にやっと当時の村の名前である「八積駅」になったんですね! その後1953年(昭和28年)11月3日に、八積村は一松村、高根村と合併して長生村が発足したわけですが、60年以上経った今でも「八積駅」のままなんです。「長生駅」にならないのは何故?なんでしょう。八積駅から歩いて行ける範囲に長生村文化会館や長生村中央公民館、長生村役場があり、長生村の顔と言っても良いくらいの駅なんですけどね? JR東日本では、東京ディズニーランドが開業しても「舞浜駅」のままなんてのもありますが、東武鉄道のように、東京スカイツリーが開業したら即、駅名を「東京スカイツリー駅」に、路線名も「東京スカイツリーライン」に変えてしまうあたり、完全私企業と旧国有鉄道との差なんですかね?昔の名前を懐かしむ気持ちもわかりますが、やはり駅名は、その場所を表すもっとも相応しい名前にしてもらいたいですね。
現在では、当然ICカードSuicaが使える駅だが、供用開始が2004年(平成16年)と、他の駅より少し遅かった。
「八積駅」が自慢できることが1つありました。八積駅の駅舎は「長生村コミュニティセンター」との合築になっています(和63年8月に竣工)。正に村の顔とも言える建物で、1階にはふれあいロビーが、2階には多目的ホールなどが設置されています。また長生村商工会が併設されています。
だから、くどいようですが、駅名を「ながいき村」に変えませんか。