別に外房地域だけにいるわけではないですが、私が珍しいと感じた動物たちを紹介してみましょう。
まず、二十数年前にこちらに引っ越して来たときにはよく蛇を見たものですが、最近はあまり見なくなりました。我が家の前の木にヤマカガシがいたのを、近所のおじいさんが教えてくれたことがありました。このヤマカガシ、あまり知られていないのですが毒を持っているそうです。また、海岸の松林にはマムシがいるので、林には入らない方がいいと、地元では言われています。
春になって田んぼに水がはいると、とたんに賑やかになります。蛙の大合唱が始まるからです。都会から来た人は、まずびっくりしますね! 沼地にはウシ蛙がいて、名前のとうり牛のような鳴き声なので、ちょっと不気味です。この鳴き声には可愛さは100%ないです。カエルといえば、我が家の周りには小さな青蛙がいます。まるで我が家のペットのようです。
牛といえば、蛙だけでなく、ホントの牛も我が家の近所に結構いました。酪農を営んでいる農家が数軒あったのです。今ではみなさん廃業してしまいました。そうそう、千葉県は日本の酪農の発祥地って知ってました?
野性の動物といえば、数年前に廃園になった行川アイランドから逃げだして、房総半島で大繁殖しているのが「キョン」、小型の鹿ですが、農作物を食い荒らす被害が多発しています。行川アイランドからは、「キジ」も逃げ出して野生化しているので、たまに目にします。
最近あまり目撃されなくなったのが「いたち」です。以前はよく車に引かれていました。逆に増えているのが「たぬき」ですね。道路の脇に轢かれて死んでいるたぬきをよく見ます。2ヶ月程前には、私の目の前で轢かれました。
近所には田んぼが多いのですが、必ずいるのが白鷺です。多いときは20~30羽もいるときがあります。見慣れてるといってもちょっと気味が悪いですね。最近では無農薬で米を栽培するアイガモ農法が流行っていて、アイガモがかわいらしく雑草や害虫を食べてくれています。アイガモオーナー制度というのがあって、会費を払うと、お役御免になったアイガモがいただけるというものです。かわいそうな気もしますが、アイガモの肉はおいしいですね! 結構長生村の名物になっていたりします。
鳥の話題では、忘れてはいけないのがムクドリです。ねぐらに帰る前に群れが大集合するので、空が一瞬真っ黒になるくらいです。そうそう、鳥と言えば、こちらに越してきたばかりのころ、夜車で走っていると道路の真ん中に光る奇妙なもの。近寄ってみるとなんと「ふくろう」だったのです。道路の真ん中で鳥を捕まえているところでした。暫く考えていましたが、足でつかんだまま飛んでいってしまいました。そんな経験は後にも先にもそのときだけです。結構不思議な気分がしたものです。
最後に、20年前ころまでは、我が家の前の田んぼには、夏になると蛍が姿を見せてくれていました。いつの間にか見なくなってしまいましたね。やっぱり農薬散布のせいなのでしょうか?
今でもりっぱに田舎なのですが、確実に野生の生物が減ってきています。いつまでも姿を見せてほしいものです。
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