ドイツ旅行顛末記-6



 海外で旅をすることで一番困るのは、やはり言葉だろう。英語もろくにできない人間が英語圏以外の国を旅するのはひと苦労だ。今回の旅行でも、タイの人が話すタイ語訛りの英語がこんなにわからないとは思わなかった。それに比べれば、ドイツ人の話す英語の方が少しはわかり易い。

言葉以上に戸惑うのが、毎日当然のように利用しているものが異なる場合だ。その一例が鉄道システムだ。日本での利用方法が当たり前だと思っていたら大間違い。初めてニューヨークに行った時、ペンステーションからフィラデルフィアまでアムトラックに乗ったのだが、その時のカルチャーショックは今でも忘れない! 改札がない、発車ホームは列車がホームに入ってくる寸前までわからない等など。

今回利用したICEも、アムトラック同様改札はありません。発車番線も概ね決まっていますが、変更する場合があるのも同じ(これは日本でもありますね)。 決定的に違うのが、乗る列車によって車両構成が違うことです。日本だと、例えば先頭から1号車、2号車と順になっていますが、ヨーロッパを走るICEは、そこらじゅうにスイッチバックがあるので、先頭と最後部が入れ変わる場合があるのです。なので号車の順序が一定でないというとんでもないことになっています。

じゃあ、どうすれば? 大丈夫なんです。ホームには下の写真のような掲示板があります。

写真の右側の上部に赤いまるから縦に赤い線が(これひもです)ありますが、これがこの掲示板のある位置を示しています。なので、指定席の場合、自分が乗る車両がココより前なのか後ろなのかがわかるようになっています。これはわかり易い。ホームに立ったら真っ先にこの掲示板をさがせばいいんです。

このICEを始め、普通の鉄道(レギオ)やSバーンなど、路線バスも含めて改札などありません。そう、その気なら無賃乗車も可能です。しかし、検札の時に乗車券がなければ多大な罰金を取られるので、ほとんどの人はちゃんと運賃払ってます。乗車券はネットで(スマホで)買えるので便利(しかも安い)です。ICEに乗ってる人はほとんどネットで購入したe-チケットをもっているようでした。下の写真が私たちが使ったチケット。検札の人は右上のQRコードを読み取ってチェックしているようでした。

ネットで旅行記を書いている人のほとんどが、このチケットと実際支払いに使ったクレジットカードないとダメといっています。今回のチケットは私が購入したのではないので、購入したクレジットカードは持っていません(当然です)。チケットに印刷されている名前とパスポートの名前が一致すれば大丈夫と聞いていましたが、なんか不安です。実際はあっさりと終了。パスポートの提示も求められませんでした。

最後に、鉄道利用の注意点をもう1つ。ICEではないローカルを走るレギオのなかには、何十年前の車両? と思えるような古い車両もまだ走っています。 この車両の入り口はノーステップどころか2ステップになっています。しかも網目状になっているので非常に見えにくいです。さらに信じられないことに真ん中に鉄のバーがありますから、大きなスーツケースを持って乗る時には注意が必要です。実際私はコケました。でもドイツの人達は、困っている人を見るとすぐに助けてくれるので助かります。私の場合も、すぐに身体の大きな若者が引っ張り上げてくれました。ありがたいやら恥ずかしいやら(とっさに出てくるのがThank Youなのが困ったもの、ダンケが出てこない)。 しかし、信じられないくらい古い車両が走っているのには驚きです!(コケた恥ずかしさで写真を撮り忘れました)

シュトゥットガルト駅に到着したICE。 この駅もスイッチバック式の駅だ(小田急線の藤沢駅のよう)。

 

続く


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投稿者: じやお

田舎暮らしを始めて25年、田舎暮らし最高!

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