カンタス航空が12月11日に明らかにしたところによると、2018年3月から、西オーストラリア州のパースとロンドンを結ぶ定期便を始める。
パースは、娘の夫の出身地、結婚式もパースで行ったので一家で訪れたことがある。我が家では馴染みのある土地である。
その娘夫婦は、現在ドイツで暮らしている。それまで日本で暮らしていたのだが、転勤でドイツへ赴任する際に、一度実家のパースへ寄ってからドイツへ向かった。娘たちが乗った便をフライトレーダー24で追跡していたが、随分と時間がかかるものだと驚いた記憶がある。
パースから欧州までの直行便はないので、シンガポール経由になる。パースーシンガポール間が約5時間。シンガポールーフランクフルト間が約13時間。単純に合計すると18時間40分となるが、トランジットの待ち時間を入れると20時間以上かかっていた。東京ーフランクフルト間は直行便で12時間なので、比較するとパースからフランクフルト間の所要時間はかなり長い。
シンガポールーロンドン間は14時間10分とさらに長いので、パースーロンドンだと飛行時間だけで20時間近いことになる。
それが直行便だと17時間、飛行距離は約1万4500キロ。「旅客機の性能上、ほぼムリ」とされて来た、英国―オーストラリア間のノンストップ便がついに就航する。
パース―ロンドン間の直行便の使用機材は、米ボーイングの787-9ドリームライナーとなる。座席数は236席で、所要時間が世界中を飛ぶ旅客便で最長級となる。
現在の最長運航便はエミレーツ航空のドバイ―オークランド間、飛行距離は約1万4200キロ,所要時間は17時間20分。使用機材は、エアバスA380。
今まで世界最長として知られていたのが、シンガポール航空が運航していたシンガポールーニューアーク(ニュージャージー)間の路線で、飛行距離は約1万5000キロ,所要時間は約19時間、使用機材は、エアバスA340-500。燃費の悪さから採算がとれず、2013年11月で運休になってしまった。
今回発表されたパースーロンドン便は、787型機なので燃費が良いので採算がとれるのか? 是非長い間運航してほしい。
ちなみに、日本からの直行便での最長路線はアエロメヒコ航空の成田-メキシコシティー路線で飛行距離は約1万1271キロ。次がニューヨーク路線で1万854キロ。
話を元に戻して、オーストラリアのなかでも、航空旅客の多いシドニーやメルボルンに直行便を飛ばしたかったのだろうが、オーストラリアの東海岸にあたるため、さすがに欧州との直行便をそこまで飛ばすのは無理なことから、パースに新たに国際線のハブを設けることにした。
それにしても1フライトで所要17時間はいかにも長いですね。ちなみに、英豪線の直行便運航決定を報じるBBCニュース(電子版)では「17時間でできること」をいくつかあげています。
・映画「風と共に去りぬ(上映時間3時間58分)」が4回半見られる
・1440ページあるトルストイの長編小説「戦争と平和」が3分の1ほど読める
・サッカーなら11試合できる
私は17時間のフライトに耐えられそうにないですね。ニューヨークまでの13時間が限度ですね。何度か乗りましたがそれ以上はムリ。もっと若かったから耐えられたのかも? 今はそれさえも無理かも知れません!! もっともA380で個室なら話は違いますが(笑)。
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