今日のTBSテレビ「ビビット」では、大ヒット中のアニメ映画「君の名は」の聖地について放送していた。主人公の宮水三葉が住んでいるのは岐阜県の山深い田舎にある『糸守町』という設定。糸守町という町は実際にはないが、R飛騨古川駅や宮川町落合のバス停、飛騨市図書館などはそのまま登場しているので、湖以外の糸守町の町並みは、飛騨市宮川町をモデルにしていると思われるそうです。
映画がヒットするにつれ、宮川町を訪れる人が急増しているとか・・・。ここからが「ビビット」の真骨頂! 訪れられる側の宮川町に住んでいる人々は、急に人が訪れるようになり、なんでこんなに人が来るの? どうして? といくつものはてなが・・・・。それもそのはず、この町の住人のほとんどが「君の名は」を観ていないそうです。それもそのはず「岐阜県 飛騨地方」には映画館がないので観られないというのが、番組の言いたかったことのようです。
飛騨地方最後の映画館「旭座」は二年前に閉館してしまっているようで、飛騨地方の方が映画を見るためには、一番近い映画館は岐阜県のお隣富山県の「TOHOシネマズ ファボーレ富山」までいかなければならないようで、車で1時間半くらいかかるようです。
「ビビット」出演者も、それを観ている我が家でも、「そんなー」とか言いつつも、「田舎だなー」と笑っていたのですが・・・・・・。
待てよ! 笑ってる場合じゃないことに気が付きました。何を隠そうここ「長生村」はもちろん、外房の中心都市である「茂原」にも映画館はないのです。ショッピングセンター「アスモ」にあった映画館は2012年9月で閉館しています。おいおい飛騨地方最後の映画館がなくなるより二年も前になくなっているじゃあありませんか。東金市のショッピングセンター「サンピア」にあった映画館も2013年4月で閉館になっています。それにより、外房地域に映画館はなくなりました。
映画を観るためには、いちばん近くても市原市ちはら台のショッピングモール「ユニモ」にある「USシネマちはら台」に行かなくてはなりません。道路が空いていても1時間近くかかります。なんのことはない、飛騨地方とほとんど変わらないです。
最近では、公開されてからそんなに経たないでDVDやブルーレイディスクが発売になるので、少し待てば家で観られます。また、私はいつでも千円で観られますが、一般で1800円の料金を考えると、映画離れしても不思議ではありません。結局飛騨地方だけでなく、千葉県外房地域など日本全国レベルで「映画館ゼロ」エリアが拡散中です。これでは映画という文化が衰退してしまうのではないかと心配です。
年 | 月 | |||||
2016 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
6月 |