長生村の木の物語

長生村に限らず各市町村には、シンボルの木や花、キャラクターが制定されています。ちなみに長生村は
村の木  「ラカンマキ」
村の花  「ハマヒルガオ」
村のシンボルキャラクター「太陽くん」
となっています。
ついでなので、長生村に隣接する自治体はどうなっているかというと
白子町
町の木「黒松」
町の花「ひまわり」
町のシンボルキャラクター「げんき君」

一宮町
町の木「黒松」
町の花「ヤマユリ」
町のシンボルキャラクター「一宮いっちゃん」

茂原市
市の木 「ツツジ」
市の花 「コスモス」
市のシンボルキャラクター「モバりん」

他の自治体のことはまた別の機会に書くことにして、今日は長生村のことだけにしましょう。

まずはキャラクターの太陽くんですが、平成15年に長生村合併50周年記念イメージキャラクターとして誕生しました。ふり注ぐ「太陽」と、九十九里浜の「青い海」をモチーフとしており、手に村の花の「ハマヒルガオ」を持ち、「自然あふれる緑豊かな村」をイメージしているとのことです。最近はどこの自治体でも必ずこのようなご当地”ゆるキャラ”が制定されていますが、よく考えればおかしな話しですね。これは日本独特の萌えの文化なのでしょうか?
一方村の花のハマヒルガオですが、初夏の海岸に咲くヒルガオ科ヒルガオ属の多年草。一松海水浴場の北側に自生しているのがみられます。植物が育たないだろうと思われる砂浜に咲くピンクの花が可憐です。
最後に本題の村の木ですが「ラカンマキ」が昭和48年に制定されています。
このラカンマキ、漢字で書くと「羅漢槙」、中国原産の「イヌマキ」の変種です。成長が遅いので、生け垣にも仕立てられる。これだけ聞くとなんで?成長が遅いのに・・・と思うのが普通ですね。いったん仕立てることができると、成長が遅い分管理の手間がかからないのです。我が家はローズマリーを生垣にしていますが、これは成長が早いので、こまめに剪定をしていないと大変なことになります。本当に管理が大変なんです。その点マキは暫く放っておいても大丈夫なです。さすがに長生村の木になるだけあって、我が家の近所の農家の方の生垣は大抵ラカンマキです。なかには高さが6メートル程もある立派な生垣になっているところもあります。これだけ高いと剪定作業も大変でしょう! 家の周りをぐるっとマキノキで生垣にすると、防潮、防風の効果も高いのです。

九十九里地方一帯の気候風土に適しているのか、育苗も盛んです。放置すれば大型の円錐形に育つのですが、剪定に相当強く、枝を作り上げていろいろな枝振りの植木が作れます。最近村内の農家の方が育てている大型のラカンマキを中国の方が買っていくという話を聞きますが、中国原産ということなので、中国でも需要があるのでしょうか?

最後に余談ですが、一番立派なラカンマキはどこで見られるか?残念ながら長生村内ではなく、お隣の白子町関中富の割烹料亭「まきのてい」の庭内にあります。昭和10年に千葉県の天然記念物に指定されています。

だったら白子町の木にすればよかったのにと思ってしまいます。ひょっとして長生村が先に制定してしまったから? 実際は長生村が村の木を制定する前の昭和45年に白子町は町の木として「黒松」を制定しているのです。よかった!白子から奪ったんじゃないのですね。


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投稿者: じやお

田舎暮らしを始めて25年、田舎暮らし最高!

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