長生村のうまいもの(特産品)その3

前回までに、青のり、落花生、玉ねぎ、ながいき葉たまねぎと紹介してきました。長生村のうまいもので外せないのはなんといっても「ながいきトマト」でしょう。九十九里の温暖な海洋性気候と土壌はトマト栽培に適しています。長生村の特産品になっているのは桃太郎などの完熟トマトです。長生村や白子・一宮には一大産地が形成され、身がしまって糖度が高く日保ちの良いブランドトマトは、東京近郊に多く出荷されています。村内の直売所はもちろん、スーパーでも販売されています。店内で「ながいきトマト」と印刷された箱に入っているトマトをみるのは、妙な気分ですね。味は保証しますよ。本当においしいです。他の地域に送るなら、JA長生を利用しましょう。

その他の野菜もきゅうりやナスなど、なんでも「ながいき」がついたブランド野菜として出荷されていますが、はっきり言ってトマト程ではないです!

長生村では、米作りも盛んです。特に最近では、農薬の少ないコメ生産を目指していてアイガモ農法でコシヒカリを栽培しています。田植えをしてから暫くしてアイガモを田へ放すのです。アイガモが田んぼを泳ぎ回って雑草や害虫を食べてくれるので無農薬、牛ふん堆肥を肥料に安全安心なお米ができあがるのです。

南部アイガモ農法研究会では、アイガモのオーナーを募集しています。1口15,000円でアイガモのオーナーになれます。お米を収穫して無事大役を終えたアイガモ君達は、オーナーの元にお肉となって帰ってくるのです。アイガモ農法が定着してくると、カモ肉も名産品になりつつあります。やはり村内で栽培されたソバを使って作られる手打ちそばと組み合わせた「かもそば」が新たらしい名物になりつつあります。テレビでも紹介されていましたが、今一つ知名度が上がっていないようです。

ながいきブランドの農産物としては、「ながいきメロン」や「長生梨」がありますが、生産の中心は一宮町になります。長生村内でも生産されていますがメインは一宮。出荷時期になるとJR上総一宮駅前に直販所が店開きします。しかし、なんといっても美味しいのが畑で完熟したメロンでしょう、出荷できないので畑脇で直販していることがあります。梨の生産も一宮より南側が生産のメインです(もちろん村内でも生産されます)。千葉県は梨の栽培適地で、栽培面積・収穫量・産出額・ともに日本一を誇ります。ちょっと以外でしょ。長生梨・豊水・幸水が主に生産されています。やはり出荷のピーク時はJA長生から毎日出荷されます。こちらで安くて新鮮な梨が購入できます。

以上3回に渡って紹介してきた長生村うまいもん、全て農産物(青のりは違いました)です。海は近いですが、漁港がないので魚は地引でしか採れません。海産物の名物といえば「ながらみ」くらいですかね。

長生村のうまいもの(特産品)その2

昨日は青のりと落花生と玉ねぎの紹介で終わってしまいましたね。今日はその続きを書いてみたいと思います。

今日の最初は、「ながいき葉玉ねぎ」です。フツーの玉ねぎと同様に、九十九里浜のミネラル豊富な砂質土壌と塩分をたっぷり含んだ潮風が育てているのが「ながいき葉玉ねぎ」です。誕生したのは昭和52年、その年は暖冬で生育が進みすぎた玉ねぎが株別れ(分球)してしまったのです。せっかく育てた玉ねぎをなんとか無駄にできないかと考えました、ヒントになったのが昔から農家で食べられてきた、「葉ごと食べる若どりの玉ねぎ」です。若どりの玉ねぎは、甘く肉厚で栄養価も高いため、貴重な冬場野菜として親しまれてきました。この若どりの玉ねぎを参考にして誕生したのが葉玉ねぎです。ずばり発祥の地は長生村です。なので、長生村の特産品と言えば「ながいき葉玉ねぎ」が王様ですね。我が家がこちらに引越してきた頃は、もっと栽培が盛んだったような気がします。「ながいきXXX」を名乗る農産物は「ながいき葉玉ねぎ」が最初だったのではないでしょうか。近所のスーパーにも大量に置いてありました。最近では東京へ出荷する量が増えてきたため、地元まで出回らなくなってしまったようです。昨年の1月にフジテレビで放送された「タカトシ温水の路線バスの旅」では「外房・長生村摩訶不思議!極ウマ葉タマネギ」として、葉たまを利用したおいしい料理が紹介されていました。たまたま番組を見ていたのですが、ヌクミズ一行が訪ねた葉たまねぎ農家が、我が家の近所だったのにはびっくりしました! 話は戻りますが、番組内で、東京のスーパーで売られている「ながいき葉たまねぎ」として紹介されていたので、東京へ出荷されているのは間違いないでしょう。

「ながいき葉たまねぎは」1月から3月までの季節限定の野菜です。玉ねぎになる部分はもちろん、葉の部分は肉厚で甘さがあり、ねぎ特有の香りもすくないので、ねぎが苦手の人にもお薦めです。栄養面でもビタミンやミネラルが豊富に含まれます。どっちかというと炒め物があう気がします。葉玉ねぎのオイスターソース炒めなんか最高ですよ。また、シチューやパスタなどの洋風料理もいけますが、酢味噌あえのような和風の料理でもバッチリです。

ながいきブランド野菜のトップバッターが葉玉ねぎなんです。どうかスーパーの野菜売り場で見かけたら買ってみてください。栄養満点の葉玉ねぎを食べると風邪をひかないといいますよ!

あれ! 今日は葉玉ねぎだけで終わってしまいました。まだまだうまいものがたくさんあるので、明日以降その3として続けたいと思います。

長生村のうまいもの(特産品)その1

長生村の特産品、むらの味の一番はなんといっても「青のり」でしょう。長生村の「青のり」は、日本でも数少ない汽水域で生産された青のり、一枚ずつの手すきと天日乾燥により独特の青色と高い香りが生まれます。千葉県の伝統的食文化で、お雑煮には欠かせません。私もこちらに来て生産者の方からいただきましたが、お雑煮に青のり? 始めはピンとしませんでしたが言われるままにお雑煮に入れてみたら、とっても美味しいし、磯の香りがとっても良いです。このあたりでお雑煮に青のりは切っても切れない関係だそうです。青のりのない雑煮じゃ正月が来ないとまで言われています。そんな貴重な長生村の青のりですが、水温によってのりの収穫が変動するそうです。近年は温暖化の影響か、年々採れなくなってきているようです。ついに昨年(平成27年)は出荷ができない状況でした。正月明けには若干採れたようですが、正月に無ければ、その後あってもしょうがないのです、つまり商品価値がないのです。

最近ではお雑煮だけでなく、地元にできた煎餅屋が青のりがついた「青のりせんべい」を発売しています。大変好評で、千葉県の味として、東京湾アクアラインの「海ほたる」でも販売しているそうです。そうそう、ちょっと火にあぶった青のりを手でもんでご飯に振りかけ、ちょっと醤油をたらせばもう最高! この青のりご飯、納豆と組み合わせてもいいですね。

 

千葉県の特産品で最も有名なのが落花生じゃないでしょうか。落花生と言えば八街が有名ですが、こちら長生村でも落花生の栽培がさかんです。砂地を好むので、海岸地帯一体で栽培されています。お値段は大分違いますが、やっぱり中国産より千葉県産が美味しいですね!  普通のピーナッツもいいですが、このあたりでよく食べられるのが「塩ゆで落花生」です。収穫されたばかりで乾燥させる前のやわらかい落花生を塩ゆでにしたもの。これが意外に美味しいのです。普通に炒った落花生と歯ごたえが違います。食事のときに食べられるのも大きな違いです。その他ピーナッツ味噌(味噌ピー)も千葉県を代表する食品として有名ですね。

 

砂地を好む作物として落花生同様に玉ねぎもおいしい農産物のひとつです。玉ねぎはとなりの白子町が有名ですが、「白子たまねぎ」として長生村でも栽培されています。この「白子たまねぎ」はゴールデンウィークから1ヵ月の間しか食べることができません。温暖な気候とミネラル豊富な砂地の土壌で栽培される新玉ねぎは、毎年多くの人が楽しみにしています。「玉ねぎまつり」も開催され、収穫体験もできます。この時期は道路を走っていると、いたるところで収穫&即売が行われています。

「白子たまねぎ」は辛みが少なく甘みが強いのが特徴です。生で食べるのがいちばんで、トリスルフィドという成分が血液をサラサラにしてくれます。

 

今日は、青のりと落花生と玉ねぎの紹介で終わってしまいました。続きはまた明日。

 

 

 

 

長生村の見どころ!

長生村は、昭和初期の頃までは湿原や原野等がひろがり、植物の宝庫と言われていたようです。特に湿地に自生する食虫植物は貴重なものだったらしいです。

その後、農地開拓事業が進められ、大部分の湿原は水田に。さらに、それに追い討ちをかけるように、湿原が宅地化・工業用地化され、次々と埋め立てられて植物にとっての湿原環境は急激に狭められてしまったのです。

昨日書いた記事の中で、尼ヶ台総合公園を紹介しましたが、そこの池に植えられている植物は、湿原植物の保護のために周辺の湿原から移植されたものだそうです。現在では、尼ヶ台総合公園の池の他、当時のままの湿原として鵜沼関と大関堰が残っています。

鵜沼関は地元の子供達の間では「ババ沼」と呼ばれていた(今はどうなんだろう?)今ではすっかりへラ鮒釣りのメッカになってしまってます。国道128号線沿いにあるので交通の便が良いのが特徴。また、車で訪れても駐車スペースも豊富にある(なんといっても村なので、基本的に駐車違反にならない)。公共トイレも設置されているし、池の周囲にわたって釣り桟橋や座が常設されています。こりゃ釣り人の天国だ! と喜んでいると、入漁料を徴収されるのでご注意を。

もう一か所の大関堰、こちらもへラ鮒釣りで有名だったらしいが、ゴミの不法投棄等により、水質の低下や環境破壊が進み、釣り人は鵜沼関へ流れていったようです。不法投棄によって荒れてしまった堰を回復するために、村や周辺住民が清掃活動などを行った結果、現在ではかなり回復している。平成10年から3年間で村の景観形成計画が実行され、730mの散策路や広場、デッキの整備や桜の植栽も行われました。地元の人達によるボランティアにより年数回の掃除が行われ、水辺を訪れる人が気持ちよく過ごせる環境を提供してくれています。駐車できる台数は多くないですが、駐車場もあります。また、桜の木が植樹されており、まだ小さい木ですが将来が楽しみです。桜の名所になって多くの人が訪れるといいですね。この堰の雰囲気が好きでよく行きます。ちょっとわかりずらいところなので、地元の人以外にはあまり知られていないところがいいです。冬には、このあたりから富士山も見えます。ここから見える富士山はとっても小さいです。同じ房総半島でも内房の木更津から見える富士山はとても大きいです。東京で見る富士山より大きく感じます。同じ房総半島でもこんなに違うのかとびっくりしました。釣りはしないけど、水辺の植物等を眺めてゆっくりされたい方は、是非大関堰に来てください。県道の役場入り口を役場方面に行ってすぐ右側にあります。いらっしゃればすぐにわかると思います。トイレはありません!

村長自慢の尼ヶ台総合公園!

尼ヶ台総合公園は、どこと言って特徴があるわけではないですが、平成元年にできた総合公園で、総面積10.5ヘクタールの広大な敷地は、自然の地形を活かした水と緑に包まれています。散策路で結ばれる公園内は、シンボルの時計塔や花壇、せせらぎなどが設けられ、丘の上のベンチではお弁当を広げる家族連れの姿も。完成した頃は、当時の村長(確か市原村長)の肝入りで出来た公園なので、「村長自慢の公園」と揶揄されていました。しかし、今になってみると、よくぞ作ってくれました! という感じですね。

スポーツ施設として野球場や運動広場、テニスコート、冒険子ども広場などもあり、子どもからお年寄りまで、誰もが健康づくりやスポーツを楽しむことができます。

以前は、村民運動会もここで開催されていましたが、開催されなくなって10年程経ちます。そのときは一周400メートルの陸上トラックがあったように記憶していますが、今は運動広場として一面芝?のような草原になっています。最近は五郎丸選手の活躍で、一躍ラグビーの人気が高まっていますが、この運動広場でラグビー教室のようなものを開催している方がいるのにはびっくりしました(結構高齢の方でした)。

我が家に孫が来ているときには毎日のように公園に連れて行きましたが、冒険子ども広場には3種類の滑り台やブランコなどの遊具があって、小さなお子様を連れた人達でにぎわっています。池には大きな錦鯉やカメ、鴨などの水鳥がいて、それらを眺めることができます。この池は、元々この地にあった沼地をそのまま残したもので、水面にタヌキモ(タヌキモ科)が自生しています。タヌキモは食虫植物で、自生地としては、県内で唯一ここだけとされ、とても貴重な存在なんだそうです。池の周囲には公園が作られた当時に植えられた桜の木もずいぶんと大きくなり、春には花見が楽しめます。

たぶん作られたものだと思うのですが、小高い丘(山?)があります。そんなに高くないのですが、頂上までのぼると景色の良さにはびっくりさせられます。どこまでも緑・緑・緑。ベンチやテーブルも用意されているので、お弁当を食べるのもいいかも知れません。

公園に隣接して農産物直販所があり、地元の農家の方が作った野菜等が販売されています。村内だけでなく村外からも多くの人を集めています。

難を言うと、少し駐車場が狭いことと(狭いのではなく足りてないってこと)、入り口が分かりづらいことでしょう。天気の良い日にはお子様を遊ばせるために、多くの人が訪れるため、満車状態のこともあります。これも、最近頻繁に行くようになってわかったことですけどね!

野球場やテニスコートは有料で借りることができます。その場合、村民と村外の人とでは料金に差がありますが、村外の人でも借りることは可能です。それ以外の施設の利用は、無料ですので、皆さんも遊びに来てください。

 

長生村鉄道事情

長生村鉄道事情といっても、村内に鉄道といえばJR外房線の八積駅しかありません。八積駅に停車する電車は、外房線各駅停車と京葉線直通(京葉線東京駅を発着し新木場駅・舞浜駅・海浜幕張駅・蘇我駅を経由する直通列車)快速列車が昼間に停車します。総武快速線直通(快速)と京葉線直通の特急「わかしお」は通過してしまいます。八積駅のホームは6両分しかないのです、しかも、ホームの千葉寄り、上総一宮寄りの両側に踏み切りがあるため、ホームの延長はかなりむずかしいようです。

ちょっと、外房線と八積駅の歴史を見てみましょう。

外房線は蘇我駅 – 大網駅間で1896年(明治29年)1月に房総鉄道として開業しました。
翌1897年(明治30年)に上総一ノ宮駅まで延伸されました(1899年に大原まで延伸)。
八積駅は1898年(明治31年)3月25日に岩沼駅として開業しました。その後1915年(大正4年)3月11日、岩沼駅が八積駅に改称となっています。このあたりの経緯はよくわかりません。金田村、信友村、岩沼村、七井土村、水口村、北水口村、藪塚村、宮原村の8村が合併して八積村になったのが1889年(明治22年)ですから、岩沼村が無くなって16年後にやっと当時の村の名前である「八積駅」になったんですね! その後1953年(昭和28年)11月3日に、八積村は一松村、高根村と合併して長生村が発足したわけですが、60年以上経った今でも「八積駅」のままなんです。「長生駅」にならないのは何故?なんでしょう。八積駅から歩いて行ける範囲に長生村文化会館や長生村中央公民館、長生村役場があり、長生村の顔と言っても良いくらいの駅なんですけどね? JR東日本では、東京ディズニーランドが開業しても「舞浜駅」のままなんてのもありますが、東武鉄道のように、東京スカイツリーが開業したら即、駅名を「東京スカイツリー駅」に、路線名も「東京スカイツリーライン」に変えてしまうあたり、完全私企業と旧国有鉄道との差なんですかね?昔の名前を懐かしむ気持ちもわかりますが、やはり駅名は、その場所を表すもっとも相応しい名前にしてもらいたいですね。

現在では、当然ICカードSuicaが使える駅だが、供用開始が2004年(平成16年)と、他の駅より少し遅かった。

「八積駅」が自慢できることが1つありました。八積駅の駅舎は「長生村コミュニティセンター」との合築になっています(和63年8月に竣工)。正に村の顔とも言える建物で、1階にはふれあいロビーが、2階には多目的ホールなどが設置されています。また長生村商工会が併設されています。

だから、くどいようですが、駅名を「ながいき村」に変えませんか。

長生村は今、緑のパワー全開です!

今の季節、長生村は緑のパワーが全開です。どういうこと?
村内の道路を走ると周りは田んぼが広がっています、いまは稲がぐんぐん大きく伸びている真っ最中! 田んぼがまるで緑のじゅうたんを広げたようです。バックの林の緑も若々しい緑です。
車を運転しているのですが、まるで緑のじゅうたんの上を飛んでいる気分になるんです。これぞ田舎暮らし最高!と思える瞬間です。緑色は目に良いといいますが、本当に目が癒されている? そんな感覚に陥ります。

この稲作ですが、私がこちらに引越してきた二十数年前は、四月末から五月初めにかけてのゴールデンウィークに田植えをやってました。サラリーマン農家の方が、休みを利用してやってるんだろうなー? くらいに考えていました。 気がつけば最近の田植えは四月初旬に行われています。品種改良もあるのでしょうが、田植えが早いと収穫も台風シーズン前に出来るるので、被害にあう機会も減り、ゴールデンウィークは遊べる、いいことずくめですね。

近所の農家の方に話を聞くと、最近の田植えは自分でやらないで農協へお任せという場合が多いんだそうです。苗も自分で作らないで、苗込でお願いしているようです。ハハー!順番があるから、最初の田植えが早いんだ!! どうもそれが本当の話しらしいです。

長生村近辺で採れうお米は、「ながいき米」というブランドで売られているそうですが、味の方はやっぱりね・・・・・。村内で最近力をいれているのが「アイガモ農法」による米作りです。農薬や除草剤を使わずに、田んぼにアイガモを離しておいて、害虫や草の芽を食べてもらう農法です。これなら安心、安全でおいしいお米ができるのです。

アイガモオーナー制度というのもあります。お金を払ってアイガモのオーナーになりますと、米の収穫が終わった頃に、まるまる太ったアイガモちゃんがいただけるというものです。もちろん基本は自分で絞めて肉にするのですが、希望すれば(有料で)お肉の状態でいただけるようです。確かにアイガモの肉はおいしいです! でもなんか可愛そうな気もしなくはないですね!

そういえば、数年前に田んぼ脇の水路に大量の「ジャンボタニシ」が発生して産卵していましたが、最近見なくなりましたね。有害外来種ということで駆除されたのでしょうか?
村内の水路は、コンクリートで固めたものでなく、土のままのところもまだ多いので、ザリガニもたくさんいます。都会からザリガニ採りをしにきませんか?楽しいですよ!

緑のパワーが全開の時期ももう少し! 是非このパワー感じに来てみてください!

 

耳で聞く九十九里浜

日本で有数の海岸線を誇る九十九里浜なので、さぞ多くの歌に詠まれているのだろうと思ってしまいますが、意外に多くは無いようです。

古くは江戸時代、イワシ漁が盛んになった九十九里沿岸では大漁祝いの席で歌われ、海や漁の様子、東浪見の風景などが歌詞になっている「東浪見甚句」があります。

南九十九里の一宮町、長生村、白子町にはそれぞれ「一宮音頭」、「長生音頭」、「白子音頭」があります。「一宮音頭」は昭和24年頃白鳥省吾の作詞により作られましたが、今ではほとんど聞かれないみたいです。同様に「白子音頭」も聞いたことがないですね(違ってたらごめんなさい)。唯一「長生音頭」は、盆踊りや小学校の運動会などで盛んに使われています。長生村で小学生時代を過ごした人はだれでも長生音頭が踊れます。千葉県出身者がみんな「菜の花体操」ができるようなものですね!

「九十九里浜」の歌詞が出てくる曲で一番有名なのがMi-keの「思い出の九十九里浜」ではないでしょうか?(1991年4月リリース)。これは菊池桃子主演「ナースステーション」の主題歌でもあるわけですが、歌っているMi-keは宇徳敬子が元いたアイドルグループで、Mi-keは91年のレコード大賞新人賞を受賞しています。
この歌は相当売れたので、記憶している方も多いのではないでしょうか。

あと、超マイナーな曲(ごめんなさい)ですが、椎名林檎の歌で「歌舞伎町の女王」の歌詞のなかに「九十九里浜」がでてきます。この曲は1999年のサントリーのCMソングとして使用されたらしいですが、全然記憶にないです。

九十九里浜で撮影されたコマーシャルは結構あるようなのですが、撮影場所はあまり公開されないので、はっきりしたことはわかりません。また、九十九里浜が舞台となったドラマもないようです、ビーチボーイズ等が木更津だったりと、微妙に外れているんですね。
ということで、耳で聞く九十九里の第1位は、「思い出の九十九里浜」になりますね。

そうそう、最近は房総半島応援アイドル「BOSO娘」が出現しました!いすみ鉄道公認。大多喜町観光大使。長生村スペシャルサポーター等を勤めています。つい先日長生村の公園で行われたC-1グランプリにも出演していました。

なんとシングル「Summer Drive」と「まつり」を発売しています、聞いたことないです、ごめんなさい!

超ローカルですが、房総半島全体で盛り上げていきたいですね。それにしても、もう少し九十九里浜関連の曲があれば・・・というのが正直な感想です。やっぱり湘南比べれば相当にマイナーなんですね。夏の歌が得意なTUBEが九十九里浜の歌でも歌ってくれないかなあ!

外房の言葉

狭い日本なのに、地域によって言葉が違う(方言)ってやつがありますね。当然九十九里浜一帯にも相当に癖のある方言があります。
房総半島南部で主に話されている房州弁が基本なんでしょうが、それよりちょっと北になるのでそれともちょっと違うところもあります。
こちらに越してきたときは、地元の老人達の話は、なにを言っているさっぱり理解できなかったです。以前に書いたように、私はこちらに来る前に一時大阪の泉州に住んでいたことがありますが、そのときも地元の人達の言葉が理解できませんでした。そのあたりの言葉は基本的に漁師言葉なんですね。外房に越してきて気がついたのは、外房地域の言葉と泉州や和歌山の言葉が似ていることです。どちらも漁師言葉なんです。知らない人が聞いたら、どちらも喧嘩を売ってるとしか思えない言葉です。

その昔、紀伊半島の漁師が黒潮に乗って房総半島まで漁に来て、最初は漁の中継基地にしていたのが、徐々に移り住む人が増えていったという話を聴いたことがあります。それで納得です(違っているかも知れませんが)、房総半島の人間のルーツは紀伊半島にありだったんですね!だから言葉も似ている?ですね。

さて、こちらの言葉の特徴は語尾に「~べ」や「~ぺ」と付くのが特徴。「~だべ」ではなく「~だっぺ」である。これはどうも漁師言葉に共通しているもののようだ。

その他、「な」の発音が「あ」になってる!?
「なんだって?」⇒「あんだって?」
「何だよ?」⇒「あんだべ?」
「何だろうか(何やってんだろうか)」⇒「あんだろっか」
「何してるんだよ」⇒あにしてんだよ

あと、よく聞く言葉を挙げてみると

おいねぇ – (駄目、無理)
おいねこっだな (しょうがねーな)
あんとんねーよ (何ともないぜ)
おぅよ  (いいよ)
~け  (~か) (例)そうけ。→そうか。
だけんが(だけれども)
にし  (二人称を意味する あなた)
にしら (にしの複数形、あなた達) – 。。
ほいで (それで)

おっぺす(押す)
九十九里浜では、漁に出るとき海岸から漁船を押し出す人を「おっぺし」という
あと、青あざのことを「青なじみ」って言うんですが、これは茨城県の方言らしいいのですが、千葉県の房総半島一帯でも使われているみたいです。我が家の子供たちも何の違和感も無く使ってました。というか、青あざという表現を知りませんでしたね。
これらはほんの一例です、地元の人と話をしていると、じつに多彩な言葉が出てきて楽しいです。東京からいくらも離れていないのに、ここまで違うんですね!
『追加』
私の住んでいるところだけかもしりませんが、納屋(なや)と高(たか)という呼び方があります。その昔、九十九里浜が成長している過程では、海岸に砂が堆積して浜が形成されますが、そのちょっと陸側は湿地だったので、人が住むことも耕作することもできません。海岸地帯の集落は、現在の海岸より1Kmほど内陸にありました。漁業に使う道具類を収める納屋を海岸近くに置き、人は海抜の高い内陸に住むという具合です。このことから、海岸に近い地域を納屋(なや)、人の住む集落の辺りを高(たか)と呼ぶようです。その名残りのひとつがバス停に「驚高(おどろきたか)」という名前として残っています。

長生村ってないがいきの村なの?

長生村は正式には「チョウセイムラ」と読みますが、地元で採れる農産物などの産地として「ながいき村」の読み方を使用しています。一種のブランド名ですね。

「ながいきトマト」、「ながいきメロン」、「ながいき葉玉ねぎ」等々、村内だけでなく長生郡内で採れる農産物も「ながいき」を名乗っている場合があります。なかでもトマトは特に有名です、実際食べてもおいしいと評判です。

今どき「村(むら)」なんて田舎みたいでかっこわるい! と思うのが普通だと思うのですが、平成の大合併の嵐が吹き荒れたころ、長生村にも合併の風が吹いてきました。そのころうちの娘たちは、中学、小学生でした。村では、合併にあたって小中学生にアンケートを採りました。結果が公開されたときにはびっくりしました。当時の小中学生の考えでは、今どき「村」なんてかっこいい、他にないので村がいい・・・・ というような意見が多く、集計結果も「合併しないで村のままでよい」が過半数以上ということでした。それ以外にも大人たちへの住民アンケートも実施され、そこでも合併反対の意見が多く、最終的に合併しないことになったのです。

さて、きょうのお題の長生村民はほんとうに「ながいき」なのかということです。日本地域番付によると千葉県の男性平均寿命番付では長生村は21位となっています、千葉県内59市町村での順位なのでまあまあといったところでしょうか? 最上位(1位)は、我孫子市の80.8才、最下位(59位)は、銚子市の77.8才、我が長生村は80.1才。こう見ると結構がんばっているのではないでしょうか。 しかも男性の場合は都会の方が長寿の傾向にあるので、健闘ぶりが光りますね。ちなみに女性は59地域中44位の85.8才となっています。男女いっしょのランキングでは25位となっています。半分よりは上位だけど、結局「ながいきブランド」を名乗るほどのながいきではなかったようです。 ちなみに、そのランキングで長生村が上位のものは「完全失業率」が3位、「交通事故発生率」が14位となっています。おいおい、長生村民はプー太郎が多いってことなんですか?
平均年齢は47.3才で、100歳以上の方は4人いらっしゃるようです。ながいき村なのでもっと平均年齢が高いのかと思っていましたが以外に若いのには驚きました。はっきり言って私は平均年齢以上です(笑)。

いろいろなデータを眺めていたら、面白いことを発見しました。データは2010年のものですが、人口総数14,752人に対し、昼間人口が11,895人ということなので、80%以上の村民が昼間も村内に居るってことになります!(何してるんでしょう) 就業者数が6,644人なので、働いている人の半数は村内で就労していることになります。そんなに村内で働くところがあるなんて素晴らしいことですね。