トホホ 長生村に歴史的建造物なし 

NAVITIMEで長生村の歴史的建造物を検索すると、歴史的建造物はありませんとなる。どんな! じゃらんnetでもおんなじ。 まあ、有るとは思ってなかったけど、やっぱりないんですかね?

長生村内には神社が9、お寺は8箇所あるけどそれらは歴史的建造物じゃないらしい。だけど・・・

一松にある本興寺の山門(四足門)は村の指定文化財だ。
この山門の前に「元禄津波溺者之霊」の供養塔がある。

同じく一松にある深照寺にも津波の供養塔が6基建っている。

元禄津波は、元禄16年(1703)11月23日午前3時頃に波高最高6mぐらいの津波が押し寄せた。一松郷内では多くの犠牲者を出したそうな。

これらの供養塔は建造物じゃないけど津波災害を記録する貴重なものだ。東日本大震災の津波被災地で、過去の津波記録が防災意識の上で非常に大事であったと言われているけど、海に面した当地でもこれらの供養塔は津波に対する心構えのうえで貴重なものだと思う。

その他、長生村指定文化財の建造物は、三嶋神社本殿、一松神社社殿、浅間神社社殿がある(なんか神社ばっかりですね)が、ワンランク上の県指定文化財には建造物はないことから、長生村指定文化財じゃ歴史的建造物にはならないってことなんですね(笑)。NAVITIMEやじゃらんnetで言うところの歴史的建造物とはせめて県指定文化財じゃないといけないんでしょね!

建造物じゃないけど比較的新しいものでは「長生観音」があります。建立は平成2年(1990年)に長生村の観光協会が建立しました。台座には広島県竹原市にある不老山長生寺から拝受した御祈祷札を奉納しているそうです。広島に長生の名がついたお寺があるとはびっくりですが、なにか長生村と関係があるのでしょうか? 単なる名前が同じだからですかね? そのへんはよくわかりません。

「村民の家内安全、繁栄、交通安全、海難無事故を祈願している」とありますが、道路から脇に入ったところにひっそりとあり、まったく目立っていません! わざわざ訪れる人もそう多くないようです。周囲の環境もあまり良くなく、訪れた人をがっかりさせるでしょう! 少し救いなのは、長生観音の入り口にある二三屋(にいさんや)のはまぐりラーメンが美味しいことですかね。二三屋さんは民宿兼お土産屋さん兼食堂を経営しています。

その二三屋の向かいには、長生村で唯一の温泉スパ「太陽の里」があります。ここの建物は立派です。あと100年後には歴史的建造物になれるかな?

長生村内ではないですが、長生村から白子町に入ってすぐのところにある白子町中里の八幡八坂神社の扇垂木(オウギダルギ)は、白子町指定文化財になっています。ちょうど我が家から白子町にあるスーパーに買い物に行く途中の交差点にあるのですが、赤信号で停車したときに説明板を読むのですが、1回の信号待ちでは全部読めないので調べてみました。

八坂神社の本殿は、延宝年間(1676~1680)の建立と推測され、「扇垂木」と言う建築様式で、白子町の指定文化財になっているそうです。現在は覆殿で囲われていて見ることができません。禅宗の寺院建築に用いられる放射状に配置された垂木のことのようです。

 

投稿者: じやお

田舎暮らしを始めて25年、田舎暮らし最高!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です