私は、長生村で暮らしてますが、仕事は東京で走り回っています。毎日田舎と都会を行ったり来たりしていると感じることがあります。田舎にあって都会にないもの? ひょっとしてこれの存在が田舎と都会を分けている(てなことはないでしょう)のかも?
もったいぶらないで発表しましょう。それは「コイン精米機」が有るか無いかです。「コイン精米機」とは、玄米を精米してくれる機械のことで、コインランドリーのように、お金を入れてスイッチぽんでおいしいお米が出てくるやつです。都会でしか生活したことがない人にはわからないと思いますが、田舎では、精米したお米だけでなく玄米も流通しているのです。
精米してあるお米を買う場合、多くの家庭では5Kgか10Kg入りの袋入りを購入しているでしょう。少ないと頻繁にお米を買わなくてはならず不便です。また、多すぎると美味しくなくなるばかりでなく、米虫が発生するなど保管上問題があります。味だけを考えれば毎回ご飯を炊く度に精米するのがベストらしいのですが、絶対に無理ですね! そこで、購入した(農家の方は自分で収穫した)玄米を、5Kgや10Kgづつ小出しに精米して食するのです。精米済のお米がなくなったらまた精米に行くという具合です。
「コイン精米機」を利用して、自分で精米したお米が一番美味しいのは分かっていても、玄米が手に入らなければ出来ない相談ですね。お米を作っている農家がある田舎では、知り合いの農家の方から分けてもらったりできます。美味しく食べられるし、安いのが魅力です。玄米の場合、30Kgか60Kg単位で購入することができます。60Kgの紙袋入りが、ちょうど一俵に相当します。農家の方から分けてもらう相場は60Kgで7500円から10000円位ですかね。精米すると少し減りますが、それでも精米されたお米より割安で、しかも美味しいのです。
ということで、農家の方から分けてもらえる環境(米作農家が多いってこと)だと、コイン精米機も多いってことになりますね。調べてみると長生村内には6か所コイン精米機があります。多いのか少ないのか判断するのには、他と比べるのがいちばんですね。隣の白子町は同じく6か所、同じく一宮町は4か所、茂原市は10か所と人口の割には少なめです。やはり農家の軒数が少ないのでしょうか。地元だけでなく、東京23区を見てみると、千葉県と接する江戸川区、江東区、葛飾区。埼玉県と接する足立区には、設置台数が多いですが、それ以外の区には存在しないようです。江戸川区、江東区、葛飾区の住人は千葉県民と交流が強い(親戚関係が多い)ので、玄米が入手しやすいのかもしれないですね(これは仮説です)。同じ東京でも23区以外(三多摩ってもう言わないんですかね)にはさすがにコイン精米機があります。そういう点では三多摩はまだ田舎?逆に都心にはなぜ無い?要するに都心に住んでる人が少ないからコイン精米機の需要もないのですね。でも都心に住んでる人口は長生村より多いですね! 考えてたらわからなくなってきました。